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きままにメガテン関係のSSを書いてゆきます
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まず過去作品をUPします
まずは、一番最初に書いた真・ssをのせておきます。




ふわりと暖かいものが、身体を包む。
全身を苛む疼痛が、驚くような速さで引いていく。
 


「………う」
バージルは、ゆっくりと上体を起しあたりを見回した。
「あ、大丈夫ですか?大丈夫ですね」
なにやら一人で納得しているらしい声がして、後ろを振り返れば、そこには奇妙な風体の人物が立っていた。
半分あくまであるバージルは、辺りが薄暗いこの場所でも、はっきりと相手の姿が見える。
 


バージルの前に立つのは、まだ年若い少年だった。
下肢はぴったりした黒いズボン。
上半身はどういうわけか裸である。
「よかった。腹に酷い傷があったから、とりあえずメディアをかけてみたんですが」
安堵の表情で、わけの分からないことをいう少年の上半身は刺青で覆われていた。
薄闇の中で、刺青が青とも緑とも付かない光を放ち浮かび上がっている。
もしかすると、バージルでなくとも、目の前の人物に限っては普通の人間並みの視力で、よく見えたかもしれないというくらいハッキリと光っていた。
 


「どこだ、ここは」
得体の知れない少年に対する警戒は解かないまま、バージルは一声を発した。
少年は、困ったように首をかしげる。
「それを知りたくて、あなたに回復呪文をかけたんですけど。あなたも知らないんですか?」
「……ダンテの手を切って………確かに身を投げたはずだ。ということは……ここは魔界だ!」
気絶する前の記憶をたどり、バージルは断言する。
「魔界、ですか。アマラ深界じゃなくて?おかしいなあ、ギンザターミナルから第1カルパに行くつもりだったのに。おーい、聖さ~ん!!!!!……………あ、やっぱりダメだ」
どこともしれない方角に叫び、少年が肩を落とす。
 


「どうやったらここから出られるか、知りませんか?」
「さあな」
そっけない返事をしながら、バージルは辺りを見回す。
すると、遠くはるか頭上に、赤い三つの目が光っているのが見えた。

そう、忘れもしない、幸福で満たされていた己の家族がバラバラに引き裂かれたあの日、確かに見た赤眼だった。
 


「もしかすると、あれを倒すと出られるかもしれないぞ」
「あれって、あの三つ目ですか?」
少年はバージルが顎で示した方を見て、首をかしげる。
「ああ、あれが魔界の王だか」
「魔王を倒して、魔界を脱出ですか。まあ、理にかなってますよね」
ふんふん、と頷く少年を尻目に、バージルは刀の鞘をはらった。

 

「俺はあいつを倒すぞ。スパーダの通った道ならば、俺に通れない道理はないからな!」
言うなり走り出したバージルのあとを、尋常ならざる脚力で追いかける少年。
「スパーダって誰ですか?」
「父だ」
「お父さんを呼び捨てにするのは良くないですよ。………ん?でも、外国だと両親を名前で呼んだりするのもアリなんでしょうか」
「外国?そういうお前は何人だというんだ?」
「悪魔になってしまったので、戸籍がちょっとどうなるかわかりませんが、一応日本人です」
「日本?ああ、なるほど!」
頷きつつ、唐突にバージルが足を止める。
つられて後を追って走っていた少年も、キキーッと音がしそうな勢いで急停止した。
そんな相手にひたりと視線を当て、スパーダの長男は言った。
「お前はジャパニーズマフィアだな」
「誰がヤクザですか!」
「ジャパニーズで刺青といったら、ほかにないだろう。全身に刺青を入れていると聞いていたが、まさか手足のみならず顔までも刺青を入れるとは、徹底しているな」
妙に感心した風のバージルに、少年がげっそりした顔になる。
「…腰に日本刀下げてる割に、日本に対する認識歪んでますね」
「しかし、何故ジャパニーズマフィアが魔界に来たんだ?」
「話すと長いんで、またいずれ。それより、こうやって走っていっても、いつになったら魔王のとこにつけるか分からないんで、飛んで行きましょう」
突拍子も無い少年の提案に、バージルは眉を寄せた。
「飛んでいく?どうやってだ?」
「こうやってです。召喚!シキガミ!!」
少年は手の平を上にかざし、叫んだ。
途端、轟音とともに、空中に白いヒラヒラしたものが出現した。
布のようにも髪のようにも見えるそれの尻尾をつかみ、少年が言う。
「シキガミ。あの赤い三つ目のところまで飛んで行って」
「主ヨ、重量オーバーダ!」
「頑張れ、お前は一反木綿よりは丈夫だろう」
「鬼○郎ハ、主ヨリ体重ガ軽イト思ウノダガ…」
「いいから早く飛ぶ!」
仲魔をせかし、少年はバージルに手を差し出した。
その手の平までも刺青に覆われており、本当にジャパニーズマフィアというのは徹底しているのだと、密かに感心するバージル。

「早く魔王を倒しましょう。僕はいつまでもこんなところにいられないんです!」

バージルは、いまいち状況が飲み込めないながらも、とりあえずその手をとった。
早く魔王を倒したいというのは、全面的に賛成だった。
家族の仇を討つ。
本当の願いはそれだけだった。

弟と敵対してまで、力を欲したのもすべてはそのためだった。

「だが………とりあえず、弟の仇は討たん」

脇腹を薙がれた恨みを思い出して独りごちると、バージルは少年の手に捕まって虚空に舞った。






コメント

弟は、スシ、ゲイシャで、兄はジャパニーズマフィア

双子の日本観はゆがんでおりますという話です

ちなみに、バージルと人修羅の会話は悪魔語(爆)によって成立しております

都内に通う普通の高校生だった人修羅が、英語ペラペラとは到底思えません(おい)

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