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きままにメガテン関係のSSを書いてゆきます
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ハロウィンの夜に新カテゴリ
ハロウィンの夜にこんばんは


なんとなく、ネタが振ってきたのでペルソナ4ssです


あああ!ジャックランタンをだしてない…、いやいや…いやいや(動揺気味)


まあ、いいや。

ちょっと、マジメ(?)なSSです。

…きょうで、10月もおわりか年をとると時間がたつのがはや……


つづきにペルソナ4ssを上げておきます。






彼の友達





 
「トリック・オア・トリートは基本だよな」
「ハロウィンか…。かぼちゃ祭りだよね」
「雪子、意味分かってる?」
 
 
花村陽介、天城雪子、里中千枝は、堂島家の階段を足音を忍ばせて登ってゆくところだった。
 
「しかし、あいつ、甘いものスキだったっけ?」
「え、プリンとか作るの上手じゃん」
「というか、料理の基礎ができてれば、応用は可能だって前にいってた気がする」
「あ~、雪子料理ダメだもんね」
「そういう千枝こそっ」
「いや、お前ら二人とも同じだから。って、おい、静かにしろよ、気づかれちまうだろ」
 
女二人の会話に、ボヤキ気味な突っ込みをいれ、陽介はそっと相棒の部屋のドアノブにてをかけた。
 
 
階段で押し合いへし合いなクラスメイトの女子二人も、顔を見合わせ、しーしー(静かに)、と笑う。
 
 
いざ、扉を開け、トリック・オア・トリート!と声を合わせようとした瞬間。
 
 
 
 
「ギャハハハハハハハハハ!」
 
 
けたたましい笑い声が、3人を凍りつかせた。
 
 
「……え?なに?」
「この声、鳴上君?」
「……そうだと思うんだけどよ、あいつ爆笑するキャラだったっけ?」
「いや~、ちょっと微笑むくらいはするけど、基本あんまり表情動かないよね」
「うん、そう思う。私が初めてお弁当作ったときも食べた瞬間、無表情のまま静かに崩れ落ちたもの」
「天城、おまえ、俺の相棒になに食わせたんだよ」
 
 
3人のひそひそ話しが終わるのと、笑い声が途絶えるのはほぼ同時だった。
 
「静かになったね」
「…う~ん、でもこのタイミングでトリック・オア・トリートってありか?」
「でも、せっかく仮装したのに?」
「だよね~、驚かせようと思って、衣装選ぶの、すっごい考えたもんね、雪子の可愛いし、見せないと損だよ」
「千枝のも似合ってるよ、絶対ウケるって、…っぷ…」
「わ~、ここで馬鹿笑いすんな、天城!」
 
 
雪子が、なんとか己との戦いに勝ち、笑いを収めたところで仕切りなおし。
 
あらためて3人で呼吸を合わせ、
 
 
「鳴上(くーん)、トリック・オア・トリート!!!」
 
 
がちゃん、と扉を開けて示し合わせていたポーズを取る。
 
頼りになるクラスメイトの鳴上悠は、勉強机の前に陣どったまま、こちらを振り向いた。
机の上には、ノートPCが開かれ、彼はマウスを握っている。
 
「あ、えっと、こんばんは…じゃなくて……トリート」
 
椅子から立ち上がった彼は、机の上にあったかごの中から、栗饅頭を取り出して3人に差し出した。
 
 
「あ、どーも!!」
「栗まんじゅうか、うまそうだな」
「ありがとう、鳴上くん」
 
「いや、昨日のうちに和菓子屋で買っておいたんだ。…洋風のほうがよかった?」
 
「ううん、あたし好きだよ?」
「わたしも、どっちかといえば和風がいいな」
「旅館の次期女将だもんな。サンキュ、俺はうまけりゃいいや」
 
鳴上悠は、安心したように微笑った。
 
「さっき、菜々子がきてさ。可愛かったよ、クラスメイトと一緒にお菓子をもらいに出かけたけど」
「うわあ~、準備がいいのはそれで?」
「てか、菜々子ちゃんなんの仮装だった?」
「わ~、私も見たかった」
 
「えっと、猫の耳と尻尾。ネコマタのつもりなんだって。可愛かった」
 
「「キャアアア」」
 
 
女の子二人の黄色い悲鳴が上がる。
 
「なにそれ、絶対見たい!」
「わたしも!」
 
「俺もちょっと見たいかな。んでも、お前、ノリ悪いのな?仮装しないんだ?」
「いや…、菜々子は、おそろいにしようって言ってたけど…、やっぱり恥ずかしいじゃないか」
「あ~、まあそうかな」
「ネコミミね~」
「案外似合うんじゃないか?」
言葉とは裏腹に、3人とも、ちょっと…いやかなり見てみたかったと思った。
 
しばし、いつものように他愛ない会話を交わしていたが、陽介はふと先ほどの出来事を思い出し、何気なく尋ねた。
 
 
「そういや、お前、さっきなにバカ笑いしてたんだ?」
 
問われた鳴上悠は、すこし考えた後、マウスの横に置かれた携帯を指差していった。
 
 
「あ、いや、ちょっと友達と近況報告してたら、ついね」
 
「友達?ああ、って…え、悪ぃ、もしかして電話の邪魔した?」
「まだつながってるけど?」
「おい!!」
 
3人はあわてて、彼の携帯から距離をとった。
 
「大丈夫だよ、中学、高校と一緒だったツレだからさ。来年にはまた、もとのガッコ戻るからよろしくなって、言ってただけだよ」
「…って!なおさら邪魔しちゃだめじゃん!」
「…あ、そっか…行っちゃう、っていうか帰っちゃうんだね」
「…本当に邪魔してごめんなさい、お友達にも謝っていてね」
 
 
なんだか、尋ねてきた時のノリがうそのような静かさで、3人は特別捜査隊リーダーの部屋を後にした。
 
 
「なんか、悪かったな」
「うん…、そうだね」
「でも…ちょっとショックだった」
 
言葉少なに、言い交わしながら3人は夕闇の中を歩き去った。
 
狼男と、雪女と、男物チャイナ服の仮装をした3人連れは、ハロウィンでにぎわう商店街のほうへ黙って歩いてゆくのだった。






彼はなんで、爆笑したのか。
それは…なぞです。

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